【軟水器完全ガイド】_軟水器の管理はこれだけで大丈夫

【軟水器の管理について|蒸気ボイラーの効率を高めるために】

1. なぜ軟水器の管理が重要か?

蒸気ボイラーの効率を保つためには、適切な水質管理が不可欠です。特に水に含まれるカルシウムやマグネシウムがスケールとして蓄積されると、ボイラー内部に堆積し、効率低下や故障を引き起こします。軟水器を使うことで、水に含まれる硬度成分を除去し、ボイラーのパフォーマンスを最大限に発揮できる状態を保つことが可能です。

2. 軟水器の基本的な仕組み

軟水器は、イオン交換樹脂を使って水中のカルシウムやマグネシウムをナトリウムイオンと交換することで、硬度を除去します。ボイラーに供給する水の硬度を下げることで、スケールの発生を抑え、メンテナンスコストの削減にも繋がります。

3. 軟水器の定期管理ポイント

軟水器の効果を維持するためには、以下のような定期管理が必要です。

  • 塩補充: イオン交換には塩が必要で、塩の残量が減ってくると交換効率が低下します。定期的に塩の補充を行うことで、軟水器の性能を維持できます。
  • 軟水の確認:軟水が採水されていない場合、スケール付着が進行します。
  • 樹脂の洗浄(再生): イオン交換樹脂も定期的に洗浄を行うことで、硬度除去の効果を保ちます。通常は自動再生が行われる軟水器が多いですが、特定の水質条件では手動での洗浄が必要です。
    →適切な頻度で再生工程が行われているか必ず確認しましょう!特に井水等を使用されている方は納入当初と水質が変化している可能性がある為、定期的な水分析を行いましょう!
  • 定期的な樹脂交換: 前処理として使用するフィルターが目詰まりを起こすと、軟水器に負担がかかるため、フィルターの状態を定期的に確認し、交換することも重要です。
    →使用頻度によりますが、3年に一度の交換を推奨します。樹脂劣化により採水量(軟水がとれる量)が減少していきます。
  1. 軟水器出口(一次側の水が軟水器を通過した後)のサンプルコックより水を1L~2L抜き出す。
    取り出してすぐの水は、水が滞留していたり、不純物が付着している為正確に測定できない為。
  2. 計測用カップにサンプル水を採水し、硬度指示薬を2~3滴垂らす。
  3. 青色→軟水、赤紫色→硬水
計測前のサンプル水
軟水→〇
硬水→×
  • ボイラーの寿命を延ばす: スケールの蓄積を防ぐことで、ボイラー本体や熱交換器の劣化を抑制し、長期的なコスト削減に繋がります。
  • エネルギー効率の向上: 軟水を使用することで、熱効率が向上し、エネルギーコストの削減も期待できます。
  • メンテナンス頻度の低減: スケールの蓄積が少なくなることで、定期メンテナンスの負担も軽減されます。

5. 軟水器管理の注意点

  • 適切な水質チェック: 軟水器導入後も定期的に水質検査を行い、ボイラーに最適な水質を保つことが重要です。
  • 早期メンテナンス: 軟水器の故障はボイラーシステム全体に影響を及ぼすため、異常を感じた場合には速やかな対応が必要です。

【ボイラーと軟水器の完全ガイド】_ボイラー管理で知っておくべきこと

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